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CEOに訊く、人生が好転する仕事の捉え方と
挑戦を正解に変えてゆく力

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#WHYで集う仲間たち#1を積み重ねる#正解を選ぼうとしない

「デジタルの力で、みんながイキイキと働ける社会を創りたい」という想いのもと、人財ソリューションとDXを掛け合わせた事業を展開しているコク―株式会社。
その想いの源流は、入江雄介氏の人生そのものでした。19歳で起業後、たくさんの失敗と経験を重ねながら築いてきたという仕事観に迫りながら、入江氏の想いを紐解きます。

コク―株式会社
入江 雄介
入江 雄介社長のプロフィール画像

1979年10月生まれ、神奈川県川崎市出身。19歳で起業し、20歳で某SI企業にてエンジニアとしてキャリアをスタート。
2008年に第二創業としてIT事業を創業。その後、EXCEL女子、RPA、デジタルマーケティング事業など人財×デジタル領域の事業を立ち上げ、2019年2月にコク―株式会社を設立。CEOに就任。

入江 雄介社長のプロフィール画像

仕事の捉え方が変われば、人生自体が好転していく

“働く”とは、どういうことだとお考えですか?

“働く=人生”ですね。誰にとっても人生の目的ってたぶんほぼ一緒…“一度きりの人生をハッピーに生きる”ということではないでしょうか。そのための手段として仕事や組織があると思っています。

僕にとって働くことが人生とイコールになるのは、仕事が人生のハッピーに影響を与えるものだからです。人生100年時代と言われていますが、元気に動けるのは80歳ぐらいまででしょう。
人生を20年単位で4ステージに分けると、第1ステージが20歳まで、第2ステージが20~40歳、第3が40~60歳、第4が60~80歳。

第2・3ステージの40年間は多くの人が働いている、かつ人生で最も充実する期間です。この期間に、どんな人たちと、どんな想いで、何に向かっていくのか。
大変なこともあるかもしれないけれど、喜怒哀楽を感じながらチームみんなで成長していくという経験を積めば、仕事が人生のハッピーとイコールになっていくと思います。

そしてそういう捉え方や価値観を持てたら、やらされ仕事ではなく、自らやるようになる。志して事に当たると。
すると当事者意識が生まれて、仕事が楽しくなって、楽しくなると行動するようになって、成功も失敗も成長につながって、成長できたら自信がついて、自信がついたらもっと楽しくなって…というポジティブな循環が生まれます。

入江 雄介社長が笑顔で話している様子

とても本質的ですが、そう思えるようになるまでは時間がかかりそうです。

確かにそうですね。でもそれは、決して悪いことじゃないと思いますよ。大事なのは早さではなく、自分で体験して腹落ちさせることです。
世の中にはたくさんの言葉がありますが、どれも言われただけではわからないと思います。経験を通じて、ひとつずつ自分のモノにしていけば良いのではないかな。

正解を選ぼうとする必要はない、
とにかく行動を起こし、1を積み重ねていけ

入江さん自身がその価値観を得た時までのことを聞かせてください。

僕の物差しのひとつは“かっこいいか、かっこ悪いか”なんです。
「10代で起業するってかっこいいよな、失敗してもいいからやってみよう!」と、自らを勢いづけてとにかくチャレンジしてきました。その過程でだんだんと色々なことがわかってきたのかな。

失敗してもいいんです。大事なのは“正解を選ぶ力”ではなく、ひとまずやってみて“軌道修正する力”だと思います。
だからとにかく、直感に従ってみることですね。人との出会いや出来事のタイミングなど、なんとなく導かれているものだと信じて、乗っかってみる。そこで経験を積んでいけば、どんどん人生は豊かになっていきます。

その挑戦は起業でも就職でも、学校に通うことでもいい。0は何をかけても0だけど、1になれば数字は大きくなっていく。まずは小さなことでも行動を起こすことが大事だと思います。

なるほど。その中で、挫折や苦しかったことはありますか?

たくさんありますが…1つ挙げるなら、前身の会社を立ち上げた2008年ですね。
当時IT業界は勢いがあって、起業したてでも一気に業績を上げることができたのですが、秋にリーマンショックが起きて経営が一気に落ち込んでしまった。環境が整っていなかったこともあり、社員が来なくなってしまうこともありました。

そこで学んだのは「この仕事があるからうちに入りませんか」という“WHAT”で採用すると、やがて人は“WHAT”を理由に去っていってしまうということ。「なぜこの会社をやっているのか、この会社はどこに向かっていくのか」という“WHY”に共感する人を集めないと、会社の軸はできない。
理念に共感する人たちが集まって、いろんな生き方、やり方でチャレンジする会社にしなければ、社会にインパクトできる会社にはなれないと気づきましたね。

また社外に対しても「何でもできます」という若い会社は淘汰されると直感して、多事業展開からITインフラ領域1本に絞り込み、これならどこにも負けないと思えるくらい1つの事業を極めていくことにしました。

苦しかったけれど、その後の基盤を築けた大事な期間だったなと思います。

仲間への想いを原動力に、
社員と手をたずさえパーパスを実現する

御社の皆さんも、理念に共感して入社される方が多いのでしょうか。

はい。パーパスやカルチャーにフィットする人が集まってくれています

デジタル未経験の女性を正社員として雇用しているのですが、アパレル店長だった方が3年後にデジタルマーケティングコンサルティングをしている、ブライダルプランナーだった方が3年後にRPAをバリバリ書いている、というようなロールモデルがどんどん生まれています。
そして、その人たちがブログで思いを発信することで、それを見た未経験の人が「私でもできるんだ」と自己肯定感を高めて、一緒に働きたい!と応募してくれる。当社で輝いている女性が、新たな仲間を呼んでくれているんです。

女性にとって環境や場所にとらわれず働けるスキルは、とても重要だと思います。

今は色々な場所、時間帯、ライフステージで働き方を選択できる時代です。女性だけじゃなくシニアも外国人も、若手も障害者もLGBTQも、全ての属性の人たちがテクノロジーの力を身につけて、働き方を選択しながらイキイキと働いていく。
そうすることで労働需給ギャップを解消し、日本を元気にしたいというのが僕らのパーパス。そのファーストステップで今、女性の活躍に取り組んでいるところです。

まずはコク―の皆にワクワクした人生を送ってもらいたいという想いを原動力に、これからもパーパス「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」へ向かって挑戦を続けていきたいと思います。

コク―メンバーに囲まれる入江社長
編集後記

「正解を選ぼうとする必要はない」「直感に従ってみること」など、ホッとする言葉が散りばめられたお話でした。失敗できない、置いていかれてはいけないと思ってしまいがちな20代の、お守りになりそうです。
これを胸に進んでいった先に、お守りを自分の言葉として語れる未来があるかもしれない。そして私も、それを次の世代に渡せるような大人になりたいと思いました。

編集:佐藤 由理

「コク―株式会社」概要

「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」をパーパスに掲げ、人財ソリューションとDXの2領域でITインフラ事業やEXCEL女子事業、デジタルマーケティング事業といった、さまざまなサービスを提供。
特に女性の視点を活かした伴走型DX支援などのサービスを展開中。社名には「個『CO』が、会社を担う最高執行責任者『COO』として、圧倒的な当事者意識を持って取り組んでいく」という思いが込められている。

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