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「女性“だからこそ”輝ける未来」を創る!
第一線で活躍し続ける女性CEOの思考

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#女性にこそ営業職を#愛情が連鎖する組織

株式会社g-wicの創業者・豊島 愛華氏にインタビューしました。
いまだ残る女性の社会進出への障壁、これから女性が生きてゆくために身に着けるべき“普遍的に必要なスキル”など、営業職として第一線で活躍し続けてきた豊島氏だからこそわかるお話をたっぷり伺いました。
女性CEOが本気で考える、女性の可能性、女性が活躍できる未来とは。

株式会社g-wic
豊島 愛華
豊島愛華社長のプロフィール画像

大学卒業後、新卒で通信系営業会社に入社。法人新規開拓営業で受注実績を上げ、1年で昇進を経験し、その後営業支援のベンチャー企業に転職。
「女性ならではの営業や、女性の強みを活かせる組織づくりがあるのでは」と考え、社内ベンチャーとして立ち上げた女性による営業支援チームが高く評価され、事業拡大のため独立。 2011年に26歳で株式会社g-wicを設立。現在、ママとしても経営者としても活躍中。

豊島愛華社長のプロフィール画像

女性として、ママとして、経営者として…
感じ続けてきたジェンダーギャップの現実

豊島さんにとって、働くとはなにか聞かせてください。

自己実現ですね。私の場合、当社が掲げているビジョン「女性が生涯、真に活躍できるリーディングカンパニーとなる」を達成するために仕事があると考えています。

御社は13期目とのことですが、設立当初と今を比べて、女性の働きやすさに変化は感じられますか?

男女の不均等を示す“ジェンダーギャップ指数”という指標を見ると、日本は146カ国中118位(2024年6月時点)です。学校を卒業するまでは、男女は比較的平等ではあるものの、格差が生まれるのは、社会へ出てからだということが見てとれます。女性活躍と言われながら、数字を見ると、男性優位な状況はまだまだ変わっていないのが日本の現状なんですよね。

ちなみに、女性と男性の生涯所得の差ってどれくらいかご存知ですか?

どうでしょう…5000万円くらいでしょうか。

すごいですね、ドンピシャ(笑)
でもそれは出産や子育てといったライフイベント関係なく働いた時の金額なんです。

独立前も、出産や子育てを終えて営業職に復帰した女性を1人も見ませんでしたし、今色々なお客様とお取引をさせていただく中でも、そうした方って本当に片手で数えられるくらいです。一方で営業職の男性だと、30代が1番年収を上げていけるタイミングなんですよね。

それから今は3組に1組が離婚する時代ですが、そのうち男性が女性に養育費を支払っている割合は何%かわかりますか?

わかりません。

24.3%です。そして年収の中央値は、男性は484万円、女性は270万円というデータも出ています。色々な事情があるとは思いますが…男女で年収にこれだけの差があるのに、約80%の方は養育費を払ってもらえていないんですよ。

生涯所得、離婚率、養育費…色々な数字を見ると、経済的に女性が自立していくことがいかに大事か、伝わりますよね。こういう社会構造ですから、女性が経済的に自立できる、本当の意味で活躍できる環境をつくりたいと思っています。

完全に勉強不足だったと反省しました。初めて強烈に課題意識を持たせていただきました。

本当ですか!ありがとうございます。それはめちゃくちゃ嬉しいです。
「男尊女卑が今でもあると思うか」という問いに対して、女性は「ある」と答えるのに対して、男性は「今どきないだろう」と答えるそうです。もうここからスタートですよね。

【編集注】今回のインタビュアーは、男性が担当しました。

女性にこそ営業職を勧めたい!それは“生きてゆく力”になる

女性の経済的自立には、具体的にどんなことが必要だと思いますか?

代替職種と呼ばれるような仕事ではなく、どんな時代も必要とされるスキルを身に着けることだと思います。

営業は、企業同士でコミュニケーションをとり、契約を決める仕事。それに必要な資料を作るとか、調査するとか、そういった部分をツールやAIが担うことはあっても、取引自体をAIがとって代わることはできないんじゃないかなと思います。
営業はなくならないと思いますし、成果を上げるほど経済的にも豊かになれる職種であるとも考えておりますので、女性にこそ営業職という選択肢を知ってほしいです。

“営業マン”というだけあって、まだ男性のイメージが強いですよね。

はい。営業職志望の女の子って本当に少ないです。
“辛い”“厳しい”という印象を持たれがちですが、経済的自立という側面以外で見ても、営業は魅力のある仕事と考えております。良くも悪くもお客様のフィードバックがダイレクトに返ってくる職種って、営業以外にないと思いますし、毎日成長できる最強の職種こそ営業です。

もっと営業職のやりがいや面白さ、弊社の雰囲気を伝えていきたいと思って、自社のYouTubeで社内の研修や社内イベントを発信しています。

メンバーの夢を叶えられる、
愛情が連鎖する組織にしていきたい

御社の社員さんは、豊島さんのお考えに惹かれて入ってこられた方が多いのでしょうか。

そうですね。ビジョンに共感してくれているメンバーがほとんどかなと思います。
出身校のOBの人事の先輩に「女性は男性の何倍も頑張らないといけないよね」なんて言われて、違和感を感じてうちの会社を見つけてくれたという、まさに実体験から私の考えに共感してくれたメンバーもいれば、お母さんが独立されて頑張っていらっしゃった背中を見てきて「お母さんを超えたい」と思っているようなメンバーもいます。

素直で謙虚で、目標達成志向の強いメンバーばかりで、本当に誇りに思っています。彼女たちと一緒にこのビジョンを本気で達成したいと思います。

素敵な会社ですね。

ありがとうございます。あとは、手前味噌になってしまうのですが…当社のメンバーは様々な業界の営業戦略に携わっていることから、必然的にとてもビジネスセンスが身に着いている、と考えております。
そのメンバーが「こういう事業をやりたい!」と考えた際には、どんどんチャレンジできるような組織にしていきたいというのが、私のもう1つの夢です。

当社のビジョンを体現できる、女性活躍につながるような事業であれば、どんな事業でも展開できるようにバックアップしていきます。
もちろん、どうすればその状態になれるかも明確にしており、まずは評価制度にある一番上位グレードに昇格することで、新規事業を任せられるだけのビジネスパーソンとなれると定義しております。

事業展開を含め、今後どんな会社にしていきたいとお考えですか?

愛情が連鎖する組織、ですね。

当社は“部下を達成させたら、自分の給与が上がる”という人事評価制度にしています。
前職で、手をかけてくれても先輩の評価には全く繋がらないことに違和感があり、個人評価だけでは組織がうまく広がらないのではないかと危惧していました。
愛情をかけた部下が達成することで自身の評価もあがるという連鎖によって、信頼関係が深まり、強い組織を作れるのではないかと考えてこの仕組みにしました。

実際にやってみたら、上司は部下を大事に教育してくれるし、部下が達成したら泣いて喜ぶ。そうやって育てられた部下も、自分がしてもらったように後輩へ接してくれるようになりました。
人は人からされたことをする傾向があります。新卒メンバーは、よく最初の目標設定時に「直属の上司のようになりたい」と話してくれることが多く、いつも私が感動しています(笑)

経済的な面はもちろん、そこに愛があってこそ「女性が生涯、真に活躍できるリーディングカンパニー」と言えるのかなと…今後も、思い描く未来へ向かって、メンバーたちと手をたずさえていきたいと考えています。

g-wicメンバーの集合写真
編集後記

うっかりすると、女性が男性と等しく立てる時代が来たかのように思えます。
しかしそれは錯覚ですし、この思考だと「女性だから」被る“不利益を減らす”だけで終わってしまうかもしれない。本当に目指すべきは「女性だからこそ」“輝ける未来”ではないかと気づかされました。

強い意志を持ち、切り拓いていく豊島氏がかっこいい。いち社会人女性として、心が熱くなるインタビューでした。

編集:佐藤 由理

「株式会社g-wic」概要

2011年に設立された、全員女性メンバーで法人の営業支援を行う企業。
女性ならではの強みを活かし、営業戦略立案から商談、効果検証まで、PDCAを回しながら、営業活動をワンストップで支援している。顧客独自の勝ちパターンを構築し、業務拡張、事業拡大に寄与してきた。働く女性がもっと自分らしく輝けるように応援する、シューズブランド「lelys」も展開中。

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